パワーギア(PG)にするかハイギア(HG)にするか。
鯛ラバを始めたばっかりの頃はよく迷いますよね。
実際、僕も迷っていたし…というより最近まで迷ってました。
最近自分の中でひとつの結論が出たのでまとめてみることにしました。
パワーギア(PG)とハイギア(HG)
この二つの違いを簡単に説明すると
- パワーギア(PG):ギア比が低いため、伝える力は大きいが巻き取り距離は少ない
- ハイギア(HG):ギア比が高いため、伝える力は小さいが巻き取り距離は多い
よくカタログなどのスペックに
- パワーギア(PG):ギア比4.9-巻き取り長さ55cm/ハンドル1回転
- ハイギア(HG):ギア比7.3-巻き取り長さ81cm/ハンドル1回転
などと記載されていますよね。
自分なりの各メリット・デメリットをまとめてみました。
パワーギア(PG)のメリット・デメリット
メリット
- パワーがあるため、大きな魚がヒットしてもハンドルを楽に巻く事ができる
- 重い鯛ラバを使っても回収時の巻取りが楽
- ハンドル1回転の巻き取り距離少ないため、強気のドラグ設定ができる
- 魚が当たってきた時の抵抗でハンドルを回している手が止まることが少ない
デメリット
- 特に水深の深い釣り場では回収に時間がかかる
- 潮の抵抗(潮が効いている効いていない)を感じにくい
ハイギア(HG)のメリット・デメリット
メリット
- 仕掛けを回収するのが早いため手返しよく釣りができる
- 潮の抵抗(潮が効いている効いていない)を感じやすい
- 巻きスピード調整に幅がある
デメリット
- 大きな魚がヒットした場合のハンドルを巻く力がたくさん必要
- 常に大きな抵抗を感じての釣りになるので疲れやすい
- ハンドル1回転の巻き取り距離が多いため、どうしてもドラグ設定が緩くなる
- 魚が当たってきた時の抵抗でハンドルを回している手が止まることがある
結局どっち?
もちろん個人の好みでいいかと思います。
僕の場合、入門時はHGからでした。
HGなら回収が楽だし、デットスローで巻き取ればPGと同じスピードで巻き取れる。
こんな単純な理由だったし、それなりの釣果もあったので友人にもHGを勧めてました。
でもHGのデメリット③と④って慣れてくると結構致命的な事に気付きました。
③については、あまりにドラグを緩い設定にしていると、
それなりに釣り上げるまでに時間もかかってしまいます。特に青物なんかが掛かった際は
顕著にそれが出ますよね。
鯛ラバはほとんどが遊漁船での釣りとなるため、あまりに緩いドラグ設定で魚を走らせてしまうと
ほかの釣り人にも迷惑が掛かってしまう事もあります。
それならばPGで強気のドラグ設定(ガチガチはだめですよw)の方が安定して魚が獲れると思います。
また、④についてはHGは巻き上げのパワーがない分、
魚が当たった際の抵抗で手が止まってしまったり
ハンドルから手が滑ってしまったりという事が起こってしまいます。
僕は鯛ラバは等速巻きが必須とは思っていません。
が、さすがに動いていた鯛ラバが止まってしまっては見切られてしまうんじゃないかと思います。
その点、PGなら巻き上げパワーがあるので、
魚が当たってきても同じペースで巻き取る事が可能です。
PGのデメリットでよく聞く、仕掛けの回収に時間が掛かる・疲れるってやつなんですが
巻き取り回数はHGより多くても、巻く時の抵抗はPGの方がはるかに楽なので
疲れ方だけで見るとHGの方が疲れやすいと思います。
まとめ
巻き取り距離に関してはPGはHGの約1.5倍巻き取る必要はありますが
疲れにくさ、キャッチ率を考えるとPGにすべきではないかと思います。
潮の抵抗や変化がわからないという人はHGである程度慣れてからPGの購入を
検討するのもありかもしれません。
長々と書きましたが、もちろんこれは個人的見解です。
釣り場やその人の釣りのスタイルによっては違った見解もあるので
あくまでも参考にしていただけると幸いです。